こういったブーツを手掛ける時
少年の頃のように
やっぱ!かっこいいなぁって✨
ドキドキしながらやっています?
(Instagram @cobblernextdoor コブラー談より)
JOHNSONSもですが、ヴィンテージブーツは上記の画像のように解体するまで、作りがはっきりとわからないことがあって、私はそっちの方が違った意味でドキドキします(笑)
マッケイ製法にて作り直しますので、経年劣化したフットベッドも新しく作成します
上記の画像の左側にマッケイ用のウェルトが写っていますが、ストームウェルトといって、下記画像(SOLOVAIR)のように壁になっているんですね
これは考察ですが、STORM=嵐→防ぐ という意味でついた名称かと
当時はマッケイがイギリスになかったと、ロンドンコブラー時代の同僚(あだ名ジジイ)から聞いたことがあるので、グッドイヤー以外のストームウェルトは存在していなかったと推測しています
なぜかと言いますと、今回のJOHNSONS、普通の平らなウェルトに、壁をつけた自作ストームウェルトだったんですよ
昔のイギリス人は色々工夫してたんだなぁ〜と、ヴィンテージブーツからは、”工夫”することの意義や意味を学ばせてもらえます
オリジナルのYKKスライダーを移植しての丸ごとジップ交換です
ジップガイドも、新たに作成し交換です
足にあたる部分なので、柔らかいグリーシーレザーを使用して作成しました!
今回のJOHNSONSブーツ、グッドイヤーでもマッケイでもないのです
ちなみに下記画像は、グッドイヤー製法のリウェルト作業風景
一部のヴィンテージブーツは、ウェルトを上記画像のように縫い付けるのではなく、下記画像のような靴専用のネイルス(釘)などで、ウェルトを留めつけて、縫いしろ代わりにしてソールを縫い上げている製法なんです
グッドイヤーでもマッケイでもないというのはそういうことなんです
こういう製法の時には、オリジナルの見た目(ウェルト、ソールのエッジのトリム etc)は極力再現してマッケイ製法で作り直します!
ストームマッケイウェルトとレザーソールを装着
マッケイウェルトは最初からステッチが入っていて、
本来のレザーソールにかけるステッチとは連動していないので、ウェルトのステッチとは、位置とソールのステッチのピッチ(幅)が違うのがわかるかと思います
パーフェクト!!✨✨✨
バイクに乗る時に実用するとのことでしたので、滑らないようにラバーのソールを装着=スティックオンソールのご相談を後日いただきました!
ヴィンテージブーツは、数多くリペアを手がけていますので自信があります!
今回のようにアッパー以外は全て交換になるケースも多いですが、永く愛着を持って履いていただくお手伝いをさせていただけて光栄です!!