立て続けにフランクトーマスのリペアが続いたので、今お預かりしている2足で、久々にソール交換のご紹介!
ヴィンテージは数に限りがありますので、以前より市場に出回っていない気がします
フランクトーマスのソールは1000%剥がれますし、再接着が不可能なのでとことん1から作り直しが必須です!
フランクトーマスも、当店が日本でというか世界で1番リペアしてるんじゃないかと思うんですが、ソールのパターンが色々あるんです
下の画像も、一見グッドイヤーウェルテッド製法に見えるじゃないですか!
違うんですよ!!
色々なヴィンテージブーツのリペアを長年やってきましたのでわかるんですよ
この時代のこの手のソールは、騙し船みたいなもんですからw
グッドイヤーかと思ったら、違ったぁぁぁ!ぎゃー!みたいな(笑)
リペアに使うパーツや工程が変わってくると、当然プライスも変わりますので、見極め力が重要です?
わかりやすい説明で言うと、グッドイヤーウェルテッド製法は、ウェルトを内側から縫い付けて、縫い代にしてソールを縫い付けますが、
下の画像の作りは、ウェルトをネイルスダウン(靴用の釘(ネイルス)で留めている)して、
ミッドソールもネイルスダウン、
それを土台にしてソールを縫い付けています
ヴィンテージネイルス!小道具も多いCNDですw
グッドイヤー製法で作れば良いのに、と思いますが、この時代はコスト削減の動きがあり、色々な方法でブーツや、シューズが作られていました
せめて、マッケイ製法で作ればよかったのに、とも思って、ロンドン時代の同僚、リペア業界歴が長いGPじいさんにアスクしたところ、当時はマッケイマシーンがイギリスにはなかったからだ、そうです
歳月が経ってイギリスから日本にわたり、日本人の手によってイギリスのマシーンでリペアされるというのも、なんだか不思議なもんですなぁ??
ミッドソールをマッケイステッチしたところです
こちらはお客様のご要望でダブルソール仕様に
よくみるとソールが厚いのがお分かりになりますでしょうか?
こちらは通常のシングルソール仕様です
バイクに乗るのに気持ちの良い季節になってきましたね??✨
CND初期の頃ですが、バイクブーツをリペアしたお客様から、
風の中で会いましょう!
というお便りをいただいたことを思い出しました?
お元気ですか?