George Cox 別注 BLACK CATS BOOTSのフィッティングについての解説です
今回、ブラックキャッツ ブーツのご購入で、当店と”はじめまして”のお客様もいらっしゃいますので、この機会にジョージコックス の構造などへの造詣を深めていただければ!
左が、”BLACK CATS BOOTS” : バックルタイプ チャッカブーツ
グッドイヤーウェルテッド製法のジョージコックス
右が、”POP BOY” : チャッカブーツ
セメンテッド製法のジョージコックス
共にUK3、同じサイズです
グッドイヤーウェルテッド製法を詳細に説明すると長くなりますので、画像でわかりやすくすると、
この場合は(*、ウェルトの ある なし でご理解いただければ
*セメンテッド製法でも、”飾り”ウェルトというのはありますが、内側から接着しているだけのあくまでも飾りです
グッドイヤーウェルテッド製法はアッパー本体に縫い付けてあります
また、ジョージコックスの、ランズ・マッドガッドと呼ばれるソール側面の部分
この部分は、下の画像のように、お寿司で言えば軍艦巻きのようになっているとご理解ください
上記を踏まえまして、改めて最初の画像に戻りますと、
右のグッドイヤーウェルト製法のジョージコックス は、マッドガードがウェルトの下に取り付けられ、
左のセメンデッド製法のジョージコックス は、アッパー本体に巻きつける形で取り付けられるため、オレンジの矢印部分の筋を入れてアッパーから外れないように工夫されたマッドガードになっています
今回、どちらも基本はチャッカブーツということをご念頭に置いていただくと、ウェルトがあるなしで、同じサイズでも見た目に差があるということをご理解いただけたかと思います
同じチャッカブーツですので、ブルーでマークアップした部分=ウィングの形が一緒なんです
ですが、バックルとシューレース(靴紐)の違いで、こんなにもフィッティングに差が出てくるわけなのです
今回、郵送でご購入いただいて、実際にお手元に届き、”大きい”と感じられた方からご連絡いただいたのですが、”大きい”のではないのです
同じUK3で比較してみても、”大きさ”は同じなんです
バックルタイプなために、咲穂のの画像のブルーでマークアップした部分=ウィングがしまっていないため、ホールドされず、”大きく”かんじてしまうのです
*ちなみに、ほぼ毎日外で履いていて、もう少しホールド感は欲しいけれど、問題なく履けている方もいらっしゃるので、この辺は個人差もあることろご念頭においていただいて読み進めていただけますと幸いです
当店でも、ジョージコックス のチャッカブーツを販売していた時期がありますし、自分たちも愛用しています
その上、10年以上のジョージコックス のリペア(修理)経験がありますので、ひらめきました
ウィングが閉まれば、通常のチャッカブーツとおなじように履ける、ということです
フィッテイング、機能性はもちろん大事なんですが、見た目を損ねるのはイヤなので、今までのジョージコックス の歴史を考えてみたんです
キーワードは、Seditionaries “Seds” と Teddy “Teds”
イギリスのアイレット(ハトメ)とシューレースを使用して、フィッテイングがよくなるようにカスタムしました!
たいていパンツの裾がかぶるので、外見は損ねないと思います
自分側から見ても、シューレースの存在は隠れています
私はあえて、ライニングと合わせたベピーピンクのシューレースで、リボンタイのように結んで、テディボーイみたいにして履こうと思っています♪
私たち自身が”人柱”(鬼滅が流行ってるので、”柱”で)になって、外で履いてみないと、信憑性がないと思いますので、カスタムを考えたその日から外で履いて確認済みですので、フィッティングが気になる方は、カスタム加工もご検討ください!
ブラックキャッツ ブーツに関しましては、カスタム加工料金、ブラックのシューレース込みで、4000円の消費税となります
靴のサイズの選び方は、土踏まずの位置が合っているかどうかも重要です
ご自身に合ったサイズよりも小さくすれば、”大きい”という感じはなくなるかもしれませんが、土踏まずの位置が合わない違和感や、いざ外で履いて動いた時に指の先が当たって痛い、そして、かかとがパカパカするような、かかとが抜けるような感じは、サイズダウンでは解決できず、カスタムでウィングを締めて足自体をホールドして、かかとが浮き上がらないようにしてあげなければ解決できません
外で履いてみて、違和感がなく履ける、という方もいらっしゃるので、個人差はあるかと思いますが、このブログをご参考にしていただけますと幸いです
よろしくお願い致します!