レディースのリヒールは常にリペアのご依頼が多いのですが、
ブログにあまりアップしないので、
過去ブログを見てご来店いただくことが多いです
でも、今回はちょっとネタ的に面白かったので久しぶりに出そうかな〜
Sergio Rossi/セルジオ・ロッシ
不思議な光沢と質感
縫い合わせの多さからすると革がたくさん取れない大きさと推測されます
Eel Skin
ウナギ!!です
しかも、静岡でご購入とのことなんです
静岡産?と妄想してしまいました
ヒールの形に特徴があります
その特徴を無視して、普通のヒール交換の要領で交換されたらしく、
折られてしまったのです
しかもパイプの穴が詰まっています、、、
左のヒールと比べるとわかりやすいと思うのですが、
ちなみに、左はマノロ・ブラニク
この方のマノーロも折られてます、、、
こういう角度がついているのです!
この角度に合わせてヒール交換しなければいけなかったのに、、、
2回目以降のヒール交換でも、パイプが詰められているため、ステープラーでゴムをつけられていたのですが、その角度もまっすぐだったので、貫通してもっとひどく壊れた結果に、、、
最初から当店に来ていただいていれば、、、
ということで、ヒール本体を丸ごと交換することになりました
ただ、この角度のヒールはさすがにご用意できないので、
ヴィクトリアン風のヒール本体にMoreヴィクトリアンな加工をして、取り付け部分に合う形でご提案しました
ただ、1つ頭が痛かったのが、巻革の問題です
ウナギの照りが出せるかどうか、、、
ヤギでも牛でもエナメルでもこの光沢出せないです、、、
でも、ウナギ好きとしては、頑張るしかない!!
コブラーは、「ウナギなだけあって手からスルスルと逃げていくなぁ」
「でも強い皮だなぁ」
とリペア中つぶやいていました
ウナギのタレ もとい 照り成功ー!!
コブラーにも、「さすがウナギ好きなだけあるね」と褒められました