東京はあいにくの大雨です。海外から一時帰国しているお客様も「今回はバイクに乗れない(泣)」とおっしゃってましたが、全国的には晴れているところもあるので、バイカーブーツリペアのご紹介です。
Goldtop/ゴールドトップは1950年代のバイカーブーツの象徴としても、ブリティッシュバイク黄金期を想起させるブーツとしても、現行品がないということもあり、いまだUKバイカーになつかしさを感じさせるブーツです。
Before
ソールのステッチを切ってしまうほど履いてしまい、ミッドソールにも穴があくほど履いてしまいましたね。。。
コルクなどの中物は補充、交換がききますが、中物を通り越してフットベッド(中底)まで損傷してしまうとリペアが大掛かりになります。ヒール交換もソール交換もお早めに!
シャンクも新しく交換し、コルクも詰め直しました。ウェルトがレザーの場合はレザーミッドソールがおすすめです。バイクに乗る方なのでコマンドソールで張り替えいたしました。
Halfway
途中経過です。大切にしていらっしゃるヴィンテージブーツですので、ウェルトにも負担がかからないようにハンドソーンにてステッチをかけました。
今回はクラシック感を出すために、矢印部分にイングリッシュツールで仕上げをします。次の画像と比較してみてください。ヴィンテージLewis Leathers ブーツにも入っていますので、お持ちの方はチェックしてみてください。
After
細かいたてしまがローラーで入りました。ちょっとしたことと思うかもしれませんが、Cobbler的には重要だと思っています。入っていないと全体に薄っぺらくのっぺりとしたフラットな印象になってしまいます。
イギリス人がパブで『フラットだ(気が抜けている)』とビールの交換(入れ直し)を頼んでいる場面を思い出します。ブーツもビールもフラットじゃあ、だめなんです!