For BARKER New Shoes………
Before
減りの早いつま先部分のソールの保護、ステッチの保護も兼ねていますので、レザーソールのまま履きたい方はメタルパーツをおすすめいたします。
After
BARKER のシューズを見るといつもApprentice(見習い)時代を思い出し、初心に帰ります。
London Camden Townのシューリペアショップに入り立ての頃は掃除やパーツの在庫整理など雑用から始まりました。
そのひとつにカンパニーシューズのCollect&Drop Offというのがありました。カンパニーシューズというのはBARKERのようなシューショップに週に1−2回出向き、カスタマーからのニューシューズにTriumphやスティックオンソール、もしくはそこのショップで購入したシューズのフルソールやヒール交換などリペアの依頼をシューショップを通して預かるというものです。
余談ですが、Crockett&Jonesでは、ローカル(近隣)のリペアと工場のリペアどちらかを選べるそうです。週に2回ローカルのリペアショップの人がシューズを取りにきてリペア完了したらドロップオフしてくれるそうです。
その頃のカンパニーシューズで主なところがRegent Street のBARKERとNew Bond Street のGordon Scottでした。ショップまでは一番大きい通称1ポンドバッグ(以前は£1で買えたので命名。このバッグにお土産を詰めて帰ってきた人も多いのでは?柄はチェックで、ファスナーのついた丈夫なビニールバッグです)にシューズが入った箱を入れるのですが、多い時は何十足もあるので、2−3個のバッグになり運ぶのが大変でした。
カムデンからはC2(バスのナンバー)が便利でした。帰りはPrincess Streetのチャリティーショップをのぞいたり、HMVでCDを見たりできるので職人に取っては息抜きになって楽しかったみたいです。主力のCobblerになってからは忙しさで外に出られなかったので、『カンパニーに行きたい。。。あぁカンパニーに。。。』とたまにつぶやいていました。
私も短期間ですがシューリペアショップで働いていたので、2人で行くこともありました。そうなると、『日曜日しか休みがないんだからついでにあそこも見て行こうよ』とSOHOのレコードショップまで行って、時間を忘れてレコードチェックしたり、Covent Gardenのヴィンテージクローズショップまで行って試着してみたり、もう少し遊んで行こうか、ともうどんどんどんどんエスカレートし、夕方遅くなっても帰らずボスに怒られたことがありました(笑
仕事を抜け出す楽しみだけではなく、Gordon Scott、BARKERともにスタッフの気さくさや親切さ、ユーモアある話、見習いであってもCobblerとしてきちんと敬意を払って接してくれたことが、今の自分の一部になっていると思います。