前回ご紹介したロンドンのクロケット&ジョーンズで何足か購入してご帰国され、当店に以前購入したシューズのご相談に来店されました。
Before
あまりお手入れされていなかったみたいなので、色抜けやシミが気になります。フルソール後、補色や保湿、栄養などケアをしっかりします。シュータンの日に当たらない部分にオリジナルの色をとどめていることがあるので参考にしながら補色していきます。
イングリッシュのレザーソールの履きこみ方ってだいたいこんな感じです。購入してレザーソールのまま履いて、いさぎよくレザーフルソール、もしくはハーフレザーソールリペアのためシューリペアショップに来店する人が一番多いです。
このシューズは日本人の方のなのですが、ロンドンでお仕事されてたので、レザーの摩耗の仕方が日本での摩耗とはちょっと違うんですね。職人的になつかしさでいっぱいになってました。”long time no see” とかシューズに(笑)語りかけてました。
ウェルトまで削れてはいないのですが、ウェルトの周辺は打って削れて減っているので、リウェルトかな。。。いやハンドソーンならきれいにステッチかけれるから。。。と考えリウェルトなしでフルソールすることに。先の話ですが、次回もフルソールするならリウェルトになります。
アッパーのシミも気になるし、レザーソールはロンドンで何足も購入したとおっしゃってたので、雨の日用の一足にしましょうか、とご提案。Dainite studded sole brownでフルソールします。
Halfway
折れたシャンクは新しいものに変え、コルクもレザーソールの穴などから色々染み込んではがれ落ちてきたり、汚れているのできれいに詰め直します。クッション性、通気性を考えてもソールの中もフレッシュにしないことには、リペア=リフレッシュできないですよね。re-ってことです。
コルクが最初から詰められているシューズに新しく詰め直す場合は職人がシューズごとに配合したコルクフィラー(コルクの粉+SPグルーなどで調合)を詰めます。ロンドンで使っていたフィラーの練りを思い出して配合します。
元々中物にコルクを使用していないシューズの中物作成の時などはコルクシートをカットして、その時々でシューズに応じて使い分けています。