Frank Thomas/フランク・トーマスのブーツはみなさんUsedかDead Stockでの購入かと思います。
Frank Thomasはセメンテッド製法という製法で作られています。
簡単にご説明するとアウトソールとアッパーをボンドのみで圧着する方法でつくられていますので、経年劣化でボンドが乾きすぎてしまったり、湿度の影響などでソールが剥がれてしまいます。
何度かトライいたしましたが、古いソールの再圧着は不可能です。
と言い切ります。
ついたとしてもすぐに剥がれてしまうのでバイクに乗る方には安全面でおすすめできないからです。
ソール交換の流れですが、セメンテッド製法からマッケイ製法にします。ラバーミッドソールとマッケイウェルトを取り付け、マッケイステッチをかけ、アウトソールを取り付けます。
ミッドソールを痛めないかぎり、次回からのソール交換はアウトソール交換のみですみます。レザーソール+Logger 仕様もできますので、過去ブログもご覧ください。
バイクに乗る時のみのご使用でしたら、個人差があるとはいえ次回のソール交換まで2年も3年もそれ以上も持つのではないかと思います。
Frank Thomas現行ブーツの仕様はみなさんの好きなあのスタイルではないので、お気に入りの一足に出逢いましたら一生ものと思って履いていただきたいと思います。
さて今回のご依頼です。夏休みを利用してのバイク帰省中にソールが片方外れてしまったそうです。
もう片方も手で軽くはがせてしまいました。高速走行中にはずれてしまわなくて本当に良かったですよね。
前述のようにマッケイ製法にしてソール交換しました。シャンク交換とコルクも新しく敷き詰め直し、中もしっかり整えます。
マッケイウェルトとミッドソールを取り付け、3番目の画像の様にマッケイステッチします。
このブーツでの画像を取り忘れてしまったので同じくセメント→マッケイでリペアしたシューズの画像になります。アウトソールはVibram 1136Unitで仕上げました。